映画地獄

偏見と独り言の映画紹介

バッド・チューニング(原題:Dazed and Confused)

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年をとるたびに従わなければならなくなる

 

自由なんてないと思っていた10代の頃は、大人に縛られずに反抗的に生きたいと思っていた。

けど、年をとるにつれて従う意味をわかり、気がつけば自分が従わせる人間になっていた。

人を従わせることは、社会には必要不可欠であり、従われる方も従う方よりずっと楽なことを理解する。

 

 

 

 

あらすじ

 

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1976年テキサス。田舎の街の10代が、酒・麻薬に、大人への反抗をする話。

新たに入学する新入生をその高校行事として、男は上級生からお手製のクリケットで尻を叩かれ、女はペンキをかけられたり、命令に従わせたりするしきたりがあった。

上級生の洗礼を受けながらも、高校生の仲間入りを果たし、期待と希望を膨らませる。

アルコールにドラッグ、パーティをしながら自由奔放な生き方に夢を見る。

 

 

 

 

感想・解釈(ネタバレ)

 

アメリカの学校でのカーストは、日本にはない独特な文化がある。

スポーツができる、容姿端麗、話が面白くてノリがいい、そういう人は、カーストでは上位の存在。学校の中では、なにをしても許される。

この映画では、カースト上位の人間が、パーティでタバコやドラッグ、ビールに少しの大人への反抗を綴った話である。

 

謎のしきたりがこの作品にあるが、日本でも田舎に行けば上下関係という名の腐敗した数年生きただけで偉いと勘違いする文化があるはずだ。

 

僕は、青春映画が好きだが、この映画には10代が葛藤するストーリーがない。

ドラッグやアルコールにハマるが、死にかけたり、精神を狂わせるような展開がない。

そして、少しだけの大人の反抗は、カースト上位のフットボールに所属しているピンク(ジェイソン・ロンドン)が、コーチからの誓約書を従いたいくないと反抗するだけ。

 

この映画のいい点は、ストレートに大人になればいいことがある。数年後には今よりずっと自由でなんでもできる。だから、この10代はもっと自由に生きよう。

何もかも忘れて、自由に。と、田舎の人が抱く希望を描いていたこと。

 

確かに僕も何もない田舎町で育ち、希望を持って都会にきた。

しかし、現実はもっと暗い。

何もかも縛られず、誰にも従わずに生きるのは無理だけど、10代の人には、このようには生きれないが、きっと従わせる人間になれと教えている映画だ。

 

希望はないわけではない、しかし、現実はそんな甘くはない。と教えてくれた映画でした。

 

 

 

おまけ

 

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(出典:Dazed and Confused 20th Anniversary Reunion - 1 of 12 - Photos - The Austin Chronicle

 

この映画、実は若かりし時のベン・アフレックマシュー・マコノヒーが出ていて有名な映画なんですよ。アメリカで上映されたのが1993年なのに、日本で上映されたのが2016年11月。発掘したかのように今頃上映されたが、上の写真はアメリカで上映されてから20年後の2013年に撮られた写真だそうです。

 

20年の月日をたっても愛されている映画であるのは、安直で夢があるストーリーだからでしょう。幸せだった一瞬を思い出させてくれるアルバムのように。

 

 

 

 

監督 リチャード・リンクレタ

出演  ジェイソン・ロンドン、ミラ・ジョコヴィッチ、ベン・アフレックマシュー・マコノヒー

上映日 1993年

製作国 アメリカ

上映時間 102:00